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養蜂用具

正面写真

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採蜜時に見る、用具の有用性

用具は、一気にすべて揃えるより、必要な時に、ご自身の飼育環境や、条件にあわせて、購入するのが、賢明です。専門店でなくとも、下記の写真の3や7のように、100円ショプの品で十分に機能を満たします。

 

また、作業の習熟度により、幾つかの用途を一つの道具で済ますことや、1のブロアーの代わりにドライヤーで代行できる作業もあります。また、8のワイヤーの部分は、ステンレス、鉄、釣り糸などがありますが、材料の特性や、太さにも配慮が必要です。

 

巣箱を叩いて、振動で下に追いやることより、ブロアーの旋風を、より有用とする方は、5.6は不要です。また、日頃から、3と8のみで作業される方は、6のクサビと、7のパン切りナイフの必要性を感じないようです。​このように用具は、現場作業の中で使用者が操作性などを試し、選択を繰り返す中で淘汰されるようです。​(蜜作業の手順は、「採蜜」のページをごらんください)

養蜂の三大発明と言われる巣枠・巢礎 ・遠心分離機のような、画期的かつ革新的な用具は稀です。それを使用すれば、今までの悩みの全てが解決するオールマイティーなものを見いだすのは容易ではありません。既成の用具が、少しづつ改良されてきたように、たいていは、短所を消し長所を伸ばすものです。用途に合わせて使い分ける必要があります。

自作養蜂用具 
会員間で比較的支持率が高く、費用も安く、製作の容易なイチオシの自作用具です。   
❶「階段式スズメバチ侵入防止器」組立前に両面に耐水塗料を必ず塗ってください。

説明

動画の群れは小心者でスズメバチが現れると巣に籠りメバチが去った後も1~2時間は外に、出ませんでした。
出入り口が複数なので、スズメバチは的を絞りにくく、そのため、ミツバチは巣箱に籠らなくても、比較的自由に出入りすることができます。

コロニーにより差があります。一部の群れは、それでも巣箱に籠ります。スズメバチの侵入を防止し、かつ日本ミツバチとスズメバチの双方に、直接のダメージを与えません。

スズメバチは日本ミツバチを襲います。他の種類のスズメバチや、日本ミツバチと蜜源をめぐって競合する西洋ミツバチも襲います。西洋ミツバチの野生化を妨ぐことから、敵であると同時に味方といえます。それゆえに、スズメバチを殺傷しない、このような器具が求められます。生物多様性の観点からは、スズメバチを敵視
することなく、正当な知識により、正当に恐れ評価することが大切かと思われます。

❷分蜂ネット(分蜂群を捕獲し、一時的に収納する用具)

説明
この遮光ネット(寒冷紗)は、通常の分蜂板と同じように設置します。摑まり易い表面の凹凸、黒い色などで誘引し、蜜蠟を塗布しなくても十分に成果は上がります。設置位置は、巣箱から、前方5~6m離れた、左右の斜め45度の位置が、比較的ハチの進行方向を妨げず、取り込み作業上からも便利ですが、さほど細部に神経質にこだわる必要はありません。

❸ザルネット(分蜂群の塊を捕獲する用具)

特徴と使用上の注意 Wordで記述

「ザルネット」の作成のため用具と材料
「ザルネットアダプター」
ザルネットから巣箱、巣箱からザルネットへ相互に移動するための補助具

特徴は
①コンパクトで場所を取らず携帯に便利
②木の枝等につるす方式で追加の補助具が必要でない
③開口部や、ネットの長さを工夫することにより、ハチの移動時間を短縮
④ザルネット➡巣箱 だけでなく 巣箱⇔ザルネットへの相互移動が可能

❹高所捕獲用捕虫網(振出式継ぎ竿を竹竿につけたもの)
❺巣箱移送用補助具
 
巣箱移動用の底に付ける補助具です。これは関西在住のYさんの作品です。譲っていただきました。右下のように利用します。凸部にゴムバンドで固定します。(大きさを比較するために2Lのペットボトルを置いてみましたが、このブドウジュースをスズメバチ捕獲トラップ入れて使用します。)
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❻(アカリンダ寄生)徘徊ハチ捕獲用トラップ
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風に吹き飛ばされたり、茂みに紛れて、機会を逃すと初期の少数の異常は、視認しにくものです。

アカリンダニ寄生の症状の一つである「徘徊バチ」の早期発見のための用具です。
徘徊バチを捕獲するだけでなく、他の害虫や病気、薬害による児出しやその他、ハチの異常を早期に発見し、早期の対処に繋ぐのに効果的です。

このトラップは兵庫県のI氏が、発案作成されたものです。I氏の許諾をいただき掲載しました。ペットボトルは、図のような2Lサイズの大きいものが、扱い易い気がします。

作成と使用のコツは以下の通りです。

❶面積の広い方、(ここでは106mmの方)が上面を向くようにカットしてください。
❷赤い直線の部分は、底板に密着するように直角にカットするのが基本です。
❸底の部分には、雨水等が溜まらないように、内部から見て凹部を選んで、水抜き用の穴(直径3mm前後の、ハチが出入りできない穴)を空けてください。
❹赤い直線の部分は、ハチの巣門部分に沿って密着し、図のようにピン等で底板に止めてください。
❺図のように、指光性の元気なハチがスムーズにペットボトルから脱出できるよう、また透明なボトルに衝突しないように、ピンで止める反対側面を黒いテープで覆ってください。

100円ショプや、ネットで購入できる低価格養蜂用具

だれでも、自作できる各種養蜂用具

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継ぐ箱・巣箱の交換とリフト・ホイストの使用と普及の目安

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❼女王逃去防止器

女王逃去防止器は、万能ではありません。女王のサイズには個体差があり、この隙間を通り抜け逃げ出すスマートな体形もあります。また長く閉じ込めると、分蜂2回目以降の未交尾女王の交尾飛行の妨げになります。多くの女王が、分蜂から1週間程度で交尾飛行を終えると言われています。

巣門と逃走防止の縁が、接触し塞いだ状態だとハチが出入りできません。巣門の長さに合わせて切り込み、登り坂になるようテーパーにする必要があります。わずかなことでも、よく観察し工夫しないと、機能しないどころか害になります。 

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