top of page

採蜜

知多半島に於ける重箱式飼育の採蜜(一例です 状況に応じて変化します)

❶標準的な久志式巣箱(内径250✕250✕H150前後)で4段下まで巣碑で満たされた時、上から1段採蜜

❷下に一段継ぐ箱をします。

❸強勢群なら春の5月末~6月の梅雨前 秋の9月末~10月の年2回の採蜜も可能です。

❹春は空巣の除去を兼ねて、昨年採蜜しなかったコロニーは採蜜します。

巣箱が軽い、ハチの数が少ない、その他により、❶~❹の条件下でも採蜜しませんが、貯蜜のない古い巣碑は、スムシの温床となるため、除去する場合もあります。

❺下の赤い破線✕印の場所で、花粉貯蔵域、飼育域を誤って切断した場合は、巣箱の方向を間違えないように、そのまま元の位置に戻してください。すぐにハチが接着します。

 

日本ミツバチの巣碑の構造 と 重箱飼育における巣碑の切断

 

参考:重箱巣箱は内径250×250×H150前後を基準とし、巣碑が4段目下に達した時に。最上部の巣箱の一段目下を切断し、採蜜する場合が多いようです。

巣箱切り離しの手順  巣箱切断の用具について「養蜂用具」のページをご覧ください


この図はイメージ図です。通常は4段下まで巣板が伸びてから採蜜します。また、蜜が充満すると、持ち上がらないことから、切断した後に継ぐ箱する場合もあります。
この手順は凡その目安に過ぎません。実際は適時、状況に応じて対応します。

採蜜の方法
以下の図解は、比較的簡素な手動による機器や方法を用いて採蜜する際の一例です。目安に過ぎません。事前に慎重に丁寧に切り分ければ、どの方法でも幼虫や花粉の混入は少なく、機器の種類と性能や、飼育者の採蜜の習熟度や、採蜜する巣板の総量の多寡により採蜜に係る時間も量も変わってきます。私たちは、色々試してみた後、多量の巣板から採蜜する際は、重石でなくハンドルで圧搾する圧搾機を使用しています。​ご自身で試して見て、自分に合った方法を選んでください。

saimituhou.JPG

採蜜の実績

以下の表は、一地域の、そのまた一部の、過去の一例に過ぎません。私たちは、春秋の2回、貯蜜のない​古い巣板の除去も兼ねて、圧搾器を使用し採蜜しています。従って下表の総採蜜量と、重箱1箱当たりの採蜜量の計算に当たっては、ほとんど貯蜜の無い重箱もカウントしています。採蜜量は、採蜜方法と巣板の絞り加減でも異なります。目安とお考えください。採蜜作業に要する時間は、複数のハチ場を複数人で行った結果です。群れの状態、採蜜の作業手順、作業者の熟練度、天候、ハチ場の数や、一か所での巣箱回収数、ハチ場と採蜜場所の移動距離など、その年により大きく異なります。

saimitu.JPG

2023年の採蜜の一例

■春の採蜜 2023年5月27日(晴)~5月28日(曇時々晴れ)2日

■収穫概要 糖度79度  40L+(「前述の一番搾り40L」からの垂れ蜜5L)=45L  (一箱当たりの平均採蜜量2.2L 但し上記1種と2種、3種が混在 一番多数を占めるのは3種)
■ハンドル式果物用圧搾機、衣装ケース大6、軽トラ1台 伴走自家用車1台    
■採蜜ポイント採蜜巣箱数 7か所飼育場 20箱(m16箱 o4箱)
前述の内訳(C1蜂場=2段、C2=3、I=1、K=4、H=4、TA=2,TO=4 計20箱 集荷所TA)
■作業時間及び人区 

5/27AM9:00~PM  4:00   集荷作業+9箱圧搾作業   3人
5/28AM9:00~PM14:00 11箱圧搾作業+機器洗浄作業  3人

■備考
・春の採蜜では高い糖度を達成できた。
​・2017年比べ作業量が2倍に増加したのにもかかわらず、作業時間が短縮できたのは、地主さんと、ハチ友さんの作業協力と、圧搾器の導入、作業の習熟に負うところが大きいと思われます。
KTOの飼育場の巣板が、他の飼育場の巣板と比べて充実している主因は、付近の蜜源植物が豊富なこと、それに対する蜂群の配置数が、相対的に少ないと推測しています。
 

bottom of page