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重箱のしくみと工夫

「重箱」以下の部材から成り立っています。

​「日本ミツバチQA」ブログより

 

「上蓋とスノコ」
https://38qa.net/12932
 

「スノコの構造」
https://38qa.net/13949
 

「巣箱の接続部」
https://38qa.net/26848

「出入口の形状とサイズ」
https://38qa.net/31138

 

「出入り口と底板」

ttps://38qa.net/29233


「巣箱を固定する紐と置き台」

https://38qa.net/29365

「巣箱を置く台と地盤の関係」
https://38qa.net/99124

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理想的な飼育巣箱 兼 待ち箱(分蜂群取り込み巣箱)とは

久志式重箱の上蓋と巣門部をアカリンダニ対策のために変更

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​上蓋とスノコ(中蓋)について

スノコ(中蓋)は、今ではアカリンダニ防除と、温暖化による夏の巣箱内の気温上昇に対処するための必須のアイテムです。冬期に限っては「合わせ式」が、保温性が良く防除剤の下方蒸散率が高いように思われます。下の図の3つの方式の中蓋(スノコ)は、上蓋の構造との組み合わせで採用する必要があります。

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巣箱の中のハチの動線

巣箱の中のハチの動きから、ハチの大半は側壁伝い上下していることがわかります。このことから、次のことが推測できます。❶巣箱の内側部分はカンナ等で滑らかにしたり、バーナーで焼く必要がないこと

​❷晩秋から冬は巣碑までの距離や保温を考慮して、巣箱の空間は少ない方がよいので継ぐ箱をさけ、むしろ必要のない下段の巣箱を取り去る方がよいでしょう。ただし、過剰に巣箱取り去ると、春の早期に継ぐ箱をする手間がかかります。多数群を飼育や強勢群の場合はこの兼ね合いや、調整が難しいところです。

過日の日本ミツバチのネットの掲示板のアンケートで、使用している重箱巣箱のサイズで最も多数を占めるのは 内寸は縦25cm✕横25cm✕高さ15cmです。 別のサイトによると日本みつ飼育者のプロフィールは①飼育歴1~3年 ②飼育群数1~3群 ③年齢は60歳代 前記➀②③は、各自ともに50%を超えます。この巣箱のサイズは、日本ミツバチの在野の研究者 故久志 富士男氏の提唱されたサイズとほぼ同じです。

これらの調査は日本ミツバチの飼育状況の一端をを表しています。

 

ここにおいて理想的な巣箱の条件は
①高齢者や女性でも扱い易いサイズ(採蜜作業時等を考慮)

②構造が単純で日曜大工程度の技術で制作が可能なこと(木材は変形を考慮)
③材料がホームセンター等で手軽に入手可能なこと(安くて丈夫で軽い)

④部品や材料の使い回しが可能なこと(部品点数がより少ない)

⑤巣箱の増設や、採蜜等の作業が容易なこと(長方形より正方形を)

重箱の実際

サイズは縦25cm✕横25cm✕高さ15cmの内寸を標準に、高さで容量を調整した方が容易です。
木材の厚さは、重量と保温や断熱性、スズメバチ対策と考慮すると 24mm前後です。
材質は杉がコストと入手の容易さからお勧めします。

サイズは、標準化して、一度決めたらできるだけ変更しないことが、巣箱や部材の使い回しのためにも重要です。

巣箱の中の巣碑(巣板)と群れの動向
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巣箱の構造の変化

下の図1の「1閉鎖型」から「2の開放型」へ巣箱の形の変化は、人により評価は分かれます。伝統養蜂の巣箱の多くは閉鎖型で保温性に優れています。通気性や内検のしやすさより、外敵の侵入を防ぐことを優先する構造です。逆に開放型の巣箱は、保温性や外敵の侵入を防ぐ点では劣りますが、通気性や観察には勝れます。


閉鎖型の巣箱は、巣箱内部が高温多湿になり、病害虫の温床となりやすい環境と言えます。逆に開放型の巣箱は、臭いを外部に拡散しスズメバチ等の害虫を誘引することにつながります。四面巣門も排気口が多い分、スズメバチを誘引し、門番を多く配置しなければなりません。しかしながら、巣くずが内部に溜まるのを防いだり、スズメバチの攻撃に対して、的をしぼらせないなどの効果があります。これらの優劣や比較の結果を示した信頼できるデータや、論文のようなものは、今のところ確認できていません。

巣箱の上から順に記述すると

 

❶上部換気口
❷スノコの上方に、メントール等の薬剤投与、給餌、盛り上げ巣作成のための空間確保
❸スノコ
❹内部観察窓
❺巣落ち防止棒
❻四方巣門

❼網底

❽木製または金属製置き台 

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