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こんなところにミツバチが 

「ワトソン君、君はただ眼で見るだけで、観察ということをしない。見るのと観察するのとでは大違いなんだ。 見るべき場所を見ないから、それで大切なものを全て見落とすのさ。」 シャーロック・ホームズ


コナンドイルの小説の名探偵ホームズ氏は、探偵を引退後、養蜂家に転身しました。

開放巣 1

わが会の会員 O氏とS氏の定点観測の記録
(写真と文は、報告者の許可を得て、内容を損なわない程度に、一部編集してあります)

開放巣は、そのままでは、生き残りの確立は極めて低いので、早急に巣箱に収容保護する必要があります。

具体的は方法等については、「ミツバチQA」https://38qa.net/blog/32199 を覧ください。

通常は、日本ミツバチは、閉鎖空間を好みます。その理由は、熊やスズメバチ、スムシその他の外敵から守りやすい、気温等が一定限度に保たれ住環境が良いなどの理由によります。

しかしながら、非常にまれな例ですが、このように四方に遮蔽物のない空間にコロニーを作ることもあります。たいていは、このきびしい住環境に耐えられず、早い機会に消滅の道を辿る例が多いようです。なかには、しぶとく生き延び、子孫を残す例もあります。残念ながら、この群れも分蜂67日目でその生涯を終えました。

開放巣 2

家屋の屋根裏に造営された開放巣。西陽を避けるように木陰を選んで作られています。風雨を除けのためか、このように大きく張り出した切妻屋根の裏側や、倉の縁の下などの比較的年間を通じて、温度の一定した空間を、より好みます。

分蜂群の自主的入居

重機に営巣する越冬群

本年の分蜂群でなく、越冬群であることに驚きます。
重機のサスペンション領域に営巣した日本ミツバチです。
重機が使用される時は、外勤バチが同伴して重機周囲を飛び回るとのことです。このような例は極めて稀です。​通常は強い振動、燃料の臭い、過酷な重機の稼働現場に耐えられず逃去するのが普通です。​巣箱を相当移動すると、外勤したハチが戻れず迷いバチが出るのを避けられません。付近はアカリンダニ症が蔓延していますが、この群れは数年生き残っています。

❶重機の常駐機場所は気温の変化が少ない。

❷重機の常駐機場所と稼働現場の距離が近い。

❸重機が頻繁に利用されない。かつ利用時間が短時間にとどまる。

などが、ここに踏みとどまった理由と推測されます。悪環境だか最悪でないことです。

​重機の持ち主の方が寛大で、特に駆除する意思がないことも、複数年継続営巣できた大きな理由の一つです。

海岸のすぐそばのソテツに営巣

​海岸の波打ち際まで100mもありません。海からの風をさけるように巣門は陸を向いています

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