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飼育環境

知多半島は丘陵地が占める割合が多く、身近な自然環境は、里地と里山です。里地と里山の保全なくして、日本ミツバチの生息は困難といえます。

里地と里山は、自然度が高い山地原野と都市住居地域の中間帯に位置し、原生的な自然と異なり、適度に人の手を加えることにより、維持保全されるものです。

自然は、子孫に引き継ぐための遺産です。私たちは、一時先祖より預かっているにすぎません。​このことは、生態系サービスの概念とつながります。養蜂は、自然の生態系に強く依存しています。生態系から得られる果実の恩恵にあずかっています。一つの種を守ることが、生態系を守ることに繋がり、ひいては人と自然環境全体を守ることになります。

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環境省自然環境局のページへリンク

平成8年実施 愛知県「里山全県調査」より

 

愛知県の里山調査 愛知県オフィシャルホームページより

 

3-3 里山全県調査結果の概要

 本県の里山の状況について把握された資料が なかったことから、平成8年度に全県の里山の分布等の状況調査を実施しました。里山は、本来人々との生活の関わりあいの中で形成されてきた自然環境である ため、現在の植生に関わらず、その歴史的環境を把握しつつ理解しなければならないものですが、近年、都市近郊の身近な自然環境として、その役割が注目されてきているという側面にウエイトを置いて、調査を実施しました。その概要を次に示します。

(1)調査対象

 標高300m以下で、区域のまとまりが概ね100ha以上ある二次林、雑木林を里山として抽出し対象とした。

  • 日本列島の植生分布から、愛知県の場合、概ね標高300m以下が里山としての本来の植生を示すことから、この高さを基準にした。

  • 小規模な樹林地(里山)も多く点在するが、環境としてのまとまりを考え、環境アセスメント制度の面的開発事業の対象面積である100haを準用した。

  • 木材の商業的生産を目的とした植林地は除いたが、はげ山の緑化やせき悪林地の改良、あるいは潮害・飛砂の防止を目的としたアカマツ・クロマツの植林地は、地域の環境形成の役割を果たす樹林地として対象に含めた。

(2)調査結果

(ア)里山の分布区域

 犬山市、瀬戸市、豊田市、岡崎市から蒲郡市を結んだ丘陵地帯を中心に幅広い帯状に里山の分布区域が確認された。

(イ)里山の面積

 本県の里山の面積は34市町村、70地区、50,789haであり、これは県土面積の9.9%、また、県の森林面積の22.9%に相当する(上表)。

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